原始的 2008 2 2

 最近のアメリカ経済を見て、思うことを書きます。
FRBは、急速な利下げを行っていますが、はたして、それでいいのか。
 私の記憶違いかもしれませんが、なんとなく、既視感を感じます。
アメリカは、1990年代後半のITバブル、そしてバブル崩壊。
さらに、エンロンの破綻、その上を行ったワールドコム破綻。
(この時は、会計粉飾、会計監査が問題になったと思います)
 こうした不景気に対応するために、
FRBは、急速な利下げを行ったと記憶しています。
しかし、その結果、住宅バブルが起きたとも言われています。
(FRBと似たような時期に、
ブッシュ政権は、軍事バブル(国防バブル)で、不景気に対応したのでしょうか。
これは、財政出動でしょうか?)
 こうしてみると、なんとなく、既視感を感じます。
いや、アメリカ経済の「再放送」のような気がします。
どこまで、再放送するのでしょうか。
 バブル崩壊の苦しみは、新たなバブルで消すのか。
後世の学者は、「原始的な経済運営であった」と思うでしょう。
 なぜ、歴史は繰り返すのか。
人間は反省しないと、同じ過ちを犯す。
その人間が歴史を作っているから、歴史は繰り返すことになる。
いや、歴史の再放送かもしれません。

CRB 2008 1 19
 週足チャートで見ると、
CRB指数(商品指数)が、また上昇基調となっています。
 この指数は、2006年前半まで「緩やかな上昇基調」でしたが、
2006年後半から2007年8月まで沈静化していました。
しかし、2007年9月から「急速な上昇基調」となっています。
 こうした上昇の原因は、第一に、
巨大な人口を有する新興国の需要増があるでしょう。
人口13億人の中国が、そして人口10億人のインドが、
欧米人のような生活を望む時、そういう巨大な需要が発生するでしょう。
 第二に、資金の運用難が原因でしょう。
巨額の年金資金、これまた巨額の投機資金。
こうした資金が、低金利や株式市場の乱高下によって、
資金の運用先に困り、
商品市場に流れ込んでいることが原因でしょう。
(注)
週足チャートは、ゴールデンチャート社のGCオプティキャストを使いました。
コード番号(銘柄コード)は、「456」です。
















































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